※講師情報を更新しました。パンフレットを掲載しました。(10/23)
※参加要件を一部追記しました。(10/18)
※ゲストスピーカーが決まりました。(10/16)
デザインセミナー Series IX
「AIチャットによる業務支援システムのデザインと試作」
~文書業務を助けるAIアシスタントを作ろう~
デザインセミナーは、さまざまな専門分野のデザイン理論・手法について、講義で学びつつ、デザインワークショップで実践的に習得します。これにより、自らの専門や業界を超えて、俯瞰的・多角的な視点から問題発見や価値創出を行う力を身に付けます。
プログラムの趣旨
近年、ChatGPTに代表される大規模言語モデルと呼ばれるAI技術が注目を集めています。大規模言語モデルを応用することで、計算機との自然な会話が可能になりつつあります。今回のデザインセミナーでは、最新のAIの基礎と応用技術ついて学びます。そして、社会活動や企業活動の中核を担う「会話のできるAI」、すなわち、賢いチャットボットのプロトタイピングを行います。特に、賢いチャットボットを、みなさんのお仕事、すなわち業務や課題に合わせてデザインします。チャットボットは、美容院の自動予約受付、市役所の苦情窓口などに実際に採用されており、今後の社会システムの重要なコア技術になります。また、大規模言語モデルを使いこなすには、大規模言語モデルに与える指示(プロンプトと呼ばれます)を巧みに使いこなす必要があります。プロンプトを巧みに使いこなすには、大規模言語モデルの基本原理を理解した上で、さらに試行錯誤が必要となります。これはプロンプトエンジニアリングと呼ばれます。
今回のセミナーでは、(1)大規模言語モデルの基本原理を学び、その上で、(2)基本的なプロンプト構成手法とその応用を取得します。さらに、(3)大規模言語モデルを用いて、みなさんのお仕事の業務や身の回りの問題、さらには社会課題を解決できるようなシステムのデザインを行います。そして(4)簡単なAIシステムのプロトタイピングを体験します。さらに、最新のAI社会実装に関する具体的事例についてAIの専門家からの講演をいただきます。
(企画・監修:伊藤 孝行(京都大学大学院情報学研究科 教授))
学習目標
・ChatGPTなどの大規模言語モデルの基本原理を学ぶ
・基本的なプロンプト構成手法とその応用手法の取得
・業務や社会課題を解決するためのAIシステムのデザイン
・AIシステムのプロトタイピング
・大規模言語モデルのfine-tuningの体験
カリキュラム(予定)
カリキュラムのポイント
1. ChatGPTや自然言語処理の基本を学ぶ
最新の大規模言語モデルChatGPTに触れることができ、その可能性を体験します。ここでは、ChatGPTの基本を学びます。
2. 大規模言語モデルのプロンプト作成を学ぶ
大規模言語モデルを使いこなすには、プロンプト作成を習得する必要があります。ここでは、実際の課題解決をするためのシステムを想定しながら、簡単なプロンプト作成ができることを目指します。
3. 業務課題などに使用できることを目指した議論AIを作成する
最後のまとめとして、みなさんのお仕事や業務で使えるような議論AIのプロトタイプをデザインし、さらに作っていただきます。
ゲストスピーカー
川村 秀憲 (北海道大学大学院情報科学研究院 教授)
北海道大学大学院工学研究科博士課程期間短縮修了。博士(工学)2016年より現職。人工知能の研究に興味を持ち、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習、進化システム、マルチエージェントシステム、データマイニング、ロボティクスなどの研究に従事。企業との産学連携実績多数。人工知能に関する論文多数。研究室から生まれたスタートアップ企業の取締役など、多数の顔を持つ。
講師
伊藤 孝行 (京都大学 大学院情報学研究科 教授)
平成12年名工大博士後期課程修了。博士(工学)。JSPS特別研究員。平成13年JAIST助教授。平成15年名工大助教授。平成26年名工大教授。令和2年京都大学教授。USC、ハーバード、 MIT(2回)の客員研究員。内閣府最先端次世代プログラム、さきがけ、CREST代表研究者(2回)。IFAAMAS理事。人工知能学会功績賞と業績賞、JSPS賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞、情報処理学会長尾真記念特別賞、日本ソフトウェア科学会基礎研究賞、IPA未踏スーパークリエータなど。
白松 俊 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授)
2003年、東京理科大学大学院理工学研究科 修士課程修了。2003~05年、JST CREST研究補助員として産業技術総合研究所に勤務。2008年、京都大学大学院情報学研究科 博士課程修了、博士(情報学)を取得。学振特別研究員(PD)を経て、2009年より名古屋工業大学大学院工学研究科 助教。2015年より、同 准教授。2021年より、同 教授。
丁 世堯 (京都大学 大学院情報学研究科 助教 )
2022年9月に京都大学情報学研究科で博士号を取得、10月に助教として着任。エージェントの意思決定や、エージェントと人間の合意形成を中心としたマルチエージェントの研究に取り組んでいる。
蟻坂 竜大 (京都大学 大学院情報学研究科 助教)
開催概要
日程・場所:
2023年10月25日(水)~26日(木) 京都大学(吉田キャンパス)※
2023年11月 8日(水)午後 オンライン(Zoom)
2023年11月22日(水)午後 京都大学(吉田キャンパス)※
※京都大学 百周年時計台記念館 国際交流ホールI(本部構内No.3の建物)
参加要件:
・プログラミング 兼 Zoomに使用するPCとネットワークがあること
※Windows、Macのいずれでも可
・ChatGPTが使用できる環境であること。
※社内ネットワーク等からご参加の場合、使用可能であることを事前にご確認ください。
(OpenAI社が提供するAPIを使用して、Python言語でプログラミングも行います)
・プログラミング経験不問
※経験のあることが望ましいですが、ない方には講師陣がサポートします。
定 員:30名程度
※最少催行人数8名(最少催行人数に達しない場合は中止となります)
参加費:
<S会員 無料>
<A・E・特別会員、京都大学教職員 140,000円>
<B会員 180,000円>
<非会員 220,000円>
<京都大学学生(※)(若干名) 無料>
※京都大学デザイン学大学院連携プログラム 参画専攻に所属の学生
・お支払い方法は請求書払いとなります。開催後に請求書をお送りいたします。
お申込みは、こちらから
申込〆切:2023年10月11日(水) 18日(水) ※延長しました
※「企業から○名」という形で、先に参加枠の仮申し込みをしていただくことも可能です。
(事務局へご連絡ください)
キャンセル規程:
・参加者のご都合によりお申込み後にキャンセルされる場合は、以下のキャンセル料を申し受けます。
開催日の7日前から前々日 :参加費の30%
開催日の前日から当日 :参加費の100%
留意事項:
・現地会場(Wi-Fi利用可能)にはご自身のノートパソコンを持ちこんでいただきます。
・Day 1(10/25)の終了後に懇親会を予定しています。
・万一、ノートパソコンの持参が難しい、Day 4(11/22PM)の現地参加が困難、といった方は
お申し込み前に事務局までご相談ください。対応方法を検討させて頂きます。
・学生の参加枠には限りがあります。事前に、指導教員を通じて、所属する部局のデザイン学関連教員にご相談ください。
デザイン学参画専攻は京都大学デザインスクールのFAQのA2をご覧ください。
パンフレット:AIチャットによる業務支援システムのデザインと試作
※概要版(2023/4作成)はこちら
主催:京都大学デザインイノベーションコンソーシアム
後援:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
お問合せ先
京都大学デザインイノベーションコンソーシアム事務局
公益財団法人京都高度技術研究所内 野木・十河
mail: info_at_designinnovation.jp (注:_at_を@に変更してください) 電話:075-323-7073