現状観察や分析を通して会員団体が抱える課題や真に解決すべき問題の存在を発見することから始め、京都大学をはじめとするさまざまな分野の高度な専門家の知のネットワークを最大限に活用し、案件ごとに最適と思われる専門家をフレキシブルに選定し、柔軟な発想をする学生や会員団体と共にワークショップを連続的に開催することにより、課題の解決策をデザインします。
会員団体にとっては、これまでに接点のなかった領域の専門家や、多様な組織・個人などと協働する機会が得られ、自組織内にはない新しい視点から、まだ明確化されていない諸課題の解決策を探索できます。さらに、デザイン理論やデザイン手法を実践的に学ぶことのできる人材育成の機会となります。
オープンイノベーション実習について
オープンイノベーションの一部分を、京都大学デザインスクールにおける大学院教育として実習化し、2015年度より博士科目「オープンイノベーション実習」として開講します。履修者は、企業や自治体、専門家などからなるオープンイノベーションチームのオーガナイズ役として参加し、コミュニケーション能力やマネジメント能力を鍛えるとともに、実践を通じてデザイン活動を成功に導くためのデザイン理論やデザイン手法を身に付けます。
実習のために用意された例題ではなく、会員団体が実際に抱える課題を題材として、自らの専門領域を超えて協働できる突出した専門家「十字型人材(+shaped
people)」を、社会と共に育成します。