3月11日にイノベーティブ人材のキャリアパスを考える機会として、「キャリア交流会:社会情報学専攻Xデザインイノベーションコンソーシアム」が開催されました。
人材育成を目的とするデザインイノベーションコンソーシアムとデザイン学参画専攻の初めての協働です。就職・採用に特化した会ではなく、キャリアパスを考える会とすることができました。ワークショップでは、企業人が履歴を語り図示し、その上で学生が進路を描きました。キャリアパスについて企業人と学生の経験と理想が交錯する場となりました。企業人にとっても学生にとっても満足度の高い会議となりました。
日時:2016年3月11日 14:00-20:00
主催:京都大学情報学研究科社会情報学専攻
後援:デザインイノベーションコンソーシアム
京都大学デザインスクール
参加者:社会情報学専攻修士・博士学生ならびに2016年4月入学予定者
デザインイノベーションコンソーシアム会員企業
社会情報学専攻出身の企業就職者(博士取得者を含む)
社会情報学専攻教員・デザイン学ユニット教員
約40名
場所:デザインファブリケーション拠点(吉田キャンパス)
【専攻長挨拶】 石田 亨 情報学研究社会情報学専攻長
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【イノベーティブな研究紹介】
◆嶋 隼輝(情報図書館学分野)
「記憶に残る検索: ページと画像の対応付けによるWebページへの再アクセスの促進」
1度訪れたことのある Web ページへの再アクセスを容易にし促進するために、ユーザが閲覧中の Web ページとともに 画像を提示し、その画像とページと対応付けて記憶させる方法を提案する。
◆周 娟(情報フルーエンシー教育講座)
「テーマ:マルチマウスクイズを用いた小学校での活用」
マルチマウスクイズとは対面的な環境で複数人がクイズを同時に回答するシステムである。京都市教育委員会の協力を得て、複数の京都市小学校で授業実践を行った。小学校の教員たちが各自の教育方針に基づき、社会科、算数科、総合的な学習時間の教科で授業案をデザインした。本発表では、マルチマウスクイズを活用した授業案のデザイン及びマルチマウスクイズの有効性を紹介する。
◆後藤真介(広域情報ネットワーク分野)
「クラウドソーシングにおける作業者の組織化」
クラウドソーシングが新たな業務形態として注目されている。これまでのクラウドソーシングは一人で作業を行うことが一般的であったが、近年では複数人の作業者を連携させて品質を向上させる取り組みが存在する。本発表では、複数人による作業者連携の利点と課題,そして作業者連携のワークフローによる実現について紹介する。
◆高木淳一(生物資源情報学分野)
「バイオテレメトリーにおける複数同時測位手法の開発」
水棲生物の複数同時観察が可能になれば、群れ行動や個体間相互作用の観察が可能になる。本研究では新規に開発された超音波発信機を利用して、野外にて複数の魚を同時に測位する手法の開発を行っている。
◆千々和詩織(巨大災害情報システム分野)
「夜間避難における課題と夜間防災マップ」
近年、夜間における津波防災の必要性が高まっている。ここ数年においても、2014年3月や2015年7月に伊予灘で最大震度5強の地震が夜間に発生し、地域住民が夜間に避難したことが報告されている。本研究では、夜間避難に対する防災教育に注目し、高知県四万十町の小学校で行っている、夜間防災マップづくりを紹介する。
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【イノベーティブな活動紹介】
◆寺田知太 様(株式会社野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部)
「NRIで挑戦しているイノベーティブな取り組み」
◆田中慎司 様
(株式会社はてな)
「スタートアップ業界でのイノベーションとキャリア構築」
◆今井 紘 様(オムロン株式会社 技術・知財本部)
「オムロンで挑戦しているIoTのイノベーション」
◆山中 聡 様(三菱電機株式会社 デザイン研究所)
「三菱電機開発本部における新たなイノベーションの取り組み」
◆西村卓馬 様(NTT西日本 ビジネス営業本部)
「NTT西日本の新たな挑戦 -イノベーションで未来を創る-」
◆中田康太 様(株式会社東芝 研究開発センター)
「テレビ向けクラウドサービスと新たなビジネスの可能性」
◆九郎丸俊一 様(パナソニック株式会社 AVC社 事業開発C 先行開発部)
「センシング×ロボティクス技術による社会インフラ老朽化点検の変革チャレンジ」
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【ワークショップ】
「イノベーティブ人材のキャリアパスをデザインする」
【発表会】
ワークショップの議論内容の報告
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【懇親会】