デザインセミナー Series V 「Productive Aging Society」
~高齢者の潜在能力活用による「人間力の持続性」を保証する社会の実現~
2019.4.17(水)~19(金)
終了しました
デザインセミナーは、デザイン対象領域の理論を説く講義とデザイン理論を実践するワークショップを組み合わせたセミナーです。
第1回目の「サービスデザイン」、第2回目の「ヘルスケアデザイン」、第3回目の「アーバンデザイン」、第4回目の「ビッグデータビジネスデザイン」に続き、実施します。
社会における複合的な問題を多角的に捉え、解決
する能力の養成を目指す3日間集中のカリキュラムをご用意しています。
超高齢化社会を世界に先駆けて迎える我が国では、潜在労働力の活用、労働年齢延伸を可能にし、労働力不足対策と消費層拡充を実現することで我が国の経済的な発展が期待できる、労働の 新たな仕組み作りが必要になります。
そのためには、身体機能・認知機能の衰えにあらがうだけではなく、高齢者ならではのProductive Aging Society(Bulter, 1975; 1985)のデザインが求められます。すなわち、 労働力不足を補うための自動化機械による省力化や効率化による解決策だけではなく、高齢者の潜在労働能力を引き出し、働くことによってさらなる健康を手に入れ、経験によって培われた 能力を活用でき、見守りセンシングとデータ集積から高齢者が安心して働けるための職場を再設計することが求められます。
本セミナーでは、人にとって「やさしすぎる」社会ではなく、人の側の主体的なコミットメントを安全・安心に引き出すことで、「人間力の持続性」を保証していける社会の実現を 目指し、医学・工学(機械工学・制御工学)、データ科学・心理学、社会学の学際的知見を総合し、Productive Aging Society(生産的な老いの社会)の実現に向けた課題解決を図ります。
DAY 1
4.17 wed. 10:30~18:00 & 18:00~(懇親会)
高齢者の特徴について学習
オープニング
「Productive Aging とは」
京都大学工学研究科 椹木 哲夫
レクチャー
「Frailty について」
日本薬理評価機構健康医科学センター長 岡本 摩耶
実習
「高齢者擬似体験」
京都大学工学研究科 富田 直秀
レクチャー
「高齢者のパーソナリティ」
京都大学教育学研究科白眉センター准教授、英国UCL客員研究員 高橋 雄介
懇親会
DAY 2
4.18 thurs. 9:30~18:00
レジリエントな作業環境と職場のデザイン
レクチャー
「ものづくり現場での高齢者雇用」
三菱電機株式会社情報総研情報技術総合研究所 加藤 嘉明
チームビルディング
アイディエーション1
「レポート共有」
プレゼン準備
「ニーズ・シーズ分析の実践とツールを用いたレポート作成」
チーム内プレゼン
アイディエーション2
「かけ合せと絞り込み」
DAY 3
4.19 fri. 9:30~18:00
データ活用による健康管理と安全衛生
レクチャー
「認知機能低下を示す高齢者の早期検知」
パナソニック株式会社エコソリューションズ社 西山 高史
レクチャー
「データから学び持続的に向上するシステムの仕組み」
京都大学医学研究科 福間 真悟
ペルソナとカスタマージャーニーマップ作成
カスタマージャーニーマップ作成
プレゼンテーション
インフォマーケット
リフレクション
クロージング
椹木 哲夫
京都大学工学研究科 機械理工学専攻 教授
京都大学大学院
修士課程修了(1983)、博士後期課程市道認定退学(1986)。京都大学工学博士。京都大学工学部助手、助教授を経て2002年から教授。1991〜92年米国スタンフォード大学に客員研究員。人間機械協調系デザインに関する研究に従事。ヒューマンインタフェース学会、システム制御情報学会の会長を歴任し、現在、計測自動制御学会会長.日本学術会議連携会員。
岡本 摩耶
一般社団法人 日本薬理評価機構
健康医科学センター長
神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻博士課程修了(博士(医学))。ハーバード大学エクステンションスクール環境マネジメントコース修了。文部科学省科学技術・学術政策研究所における科学技術政策(主に科学技術人材)に資する調査研究活動を経て、現在、内閣府日本学術会議事務局上席学術調査員、兵庫県立大学大学院生命理学研究科特任教授を併任。
福間 真悟
京都大学医学研究科 人間健康科学専攻 特定准教授
2002年広島大学医学部卒業後、8年間内科・腎臓内科の臨床医として勤務。2010年より京都大学医学研究科
医療疫学分野博士課程に進み、2013年医学博士取得。現在、健康医療ビッグデータから学び、ヘルスケアシステムを持続的に改善する
"Learning Health
System"を実現するために、自治体、保険組合、医療・介護施設をフィールドとしたプロジェクトに取り組む。
高橋 雄介
京都大学教育学研究科 白眉センター准教授
英国UCL客員研究員
東京大学教育学部卒業、同大学院総合文化研究科修士課程・博士課程修了。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校心理学部客員
研究員を経て、2011年より京都大学高等教育研究開発推進センター特定助教、同大学院教育学研究科特定准教授を経て、2016年
10月より京都大学白眉センター・大学院教育学研究科特定准教授。パーソナリティ特性の発達と個人差に関する研究等に従事。
木村 靖夫
株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 コンサルティング事業開発部
未来創発センター戦略企画室 主席研究員
1985年同志社大学大学院工学研究科修了、1989年野村総合研究所入社、技術・産業コンサルティング部長、コンサルティング
事業推進部長、未来創発センター戦略企画室長等を経て、現在未来創発センター
戦略企画室兼 コンサルティング事業開発部主席。
加藤 嘉明
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
大阪大学大学院修士課程修了。86年三菱電機(株)入社、画像高能率圧縮、デジタル放送、映像関連機器の研究開発に従事。16年
4月から現職。産業競争力懇談会(COCN)活動『「人」が主役となる新たなものづくり』(16-17年度)にて高齢者を含む多様な
人材活用についての提言策定に参画。博士(情報科学)。
西山 高史
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社
綜合技術センター ヒューマンライフ技術部
1991年京都大学大学院工学研究科精密工学専攻博士後期課程単位取得退学。同年、松下電工㈱入社。現在、パナソニック㈱
ライフソリューションズ社綜合技術センター ヒューマンライフ技術部 主幹。博士(工学、京都大学)。
デザインセミナー Series V 「Productive Aging Society」
テーマ:高齢者の潜在能力活用による「人間力の持続性」を保証する社会の実現
日程:
2019年4月17日(水)~ 4月19日(金)
会場:
京都リサーチパーク 京都市下京区中堂寺南町134
http://www.krp.co.jp/access/
受講資格:
なし
定員:
30名程度
参加費:
正会員A・E 150,000円(税込)
正会員B 200,000円(税込)
非会員 300,000円(税込)
※宿泊費は含まれておりません
募集期間:
2019年2月25日(月)~ 4月5日(金)
パンフレット:
Productive Aging
Society~高齢者の潜在能力活用による「人間力の持続性」を保証する社会の実現~
パンフレット(PDF)
主催:
デザインイノベーションコンソーシアム
後援:
京都大学デザイン学大学院連携プログラム
問合せ先:
デザインイノベーションコンソーシアム 事務局
京都リサーチパーク株式会社
Tel: 075-315-8522 mail:info@designinnovation.jp