2014/10/30

「ファッションからエレクトロニクス・航空・宇宙まで、化学から生まれた先端素材が世の中を変える」

「ビジネスデザインシリーズ」 vol.3
2014年12月19日(金)17:30~

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「ファッションからエレクトロニクス・航空・宇宙まで、化学から生まれた先端素材が世の中を変える」

講師: 出口 雄吉 (東レ株式会社 専務取締役 経営企画室長)

今年、創業から88年になる東レ、その事業内容は、祖業である繊維からプラスチック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、さらにはライフサイエンスまで広範囲にわたっています。また、会社(事業)の寿命は30年と言われる移り変わりの激しい産業界にあって、祖業の繊維をはじめ古くから展開している事業が今も世の中のニーズを捉え、成長し続けているのもこの会社の特徴です。最近でも、大手SPA(*)と提携しての高機能衣料の爆発的普及や、長年にわたって取り組んできた炭素繊維複合材料による航空機の大幅な軽量化・省エネと快適性向上の実現など、幅広い分野で社会の発展に貢献し続けています。
本講演では、「素材には社会を本質的に変える力がある」、「Innovation by Chemistry」を標榜する同社のこのような広範囲かつ息の長い事業展開を可能にしている「源」としての企業哲学や経営戦略、組織、研究開発体制などについて、幹部が自ら事例を交え、生の声で語っていただきます。
国内マーケットの成熟からグローバルビジネスへの潮流の中で、日本経済・産業も転換期を迎え、新たな成長戦略に国内外の注目が集まっています。こんな状況下、「素材をベースとした広角な事業展開が私たちの生活・インフラまで世の中に変化をもたらす」という該社の経営は、これからの企業戦略に多くの示唆を与えて頂くことになるでしょう。多くを学び、次世代のビジネスデザインに繋げて行きましょう。

(*)SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel); 企画から製造、小売までを一貫して行うアパレルのビジネスモデル

リーフレットはこちらから → ビジネスデザインシリーズ vol3.pdf

日時:2014年12月19日(金) 開始時間;17時30分 (19時頃から懇話会)
場所:京都大学デザインイノベーション拠点(KRP9号館5階)
対象:デザインイノベーションコンソーシアム会員、京都大学教員・学生、一部招待者
定員:40名程度
参加費:無料 (懇話会・1000円)
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム / デザインイノベーションコンソーシアム

申込:★ご好評につき、申込受付は終了いたしました。
締切:2014年12月11日(木)

問合せ:デザインイノベーションコンソーシアム 事務局 
     京都リサーチパーク(株) 山口
     mail: info_at_designinnovation.jp (注 : 「_at_」を@に変更してください)
     電話:075-315-8522


講演者ご紹介: 出口 雄吉(でぐち ゆうきち) 東レ株式会社 専務取締役 経営企画室長出口専務.png

プロフィール: 1973年 京都大学理学部物理学科卒業、同年東レ株式会社入社。1998年よりPDP開発推進グループリーダーを務め、2001年に松下プラズマディスプレイ㈱取締役 兼 東レ㈱PDP技術部長に就任。更に、2005年電子情報機材事業本部(技術・生産)担当を経て2009年取締役・研究本部長、2012年常務取締役・研究本部長を歴任、2014年6月より現職。この間、PPSフィルム開発により2001年度高分子学会賞(技術)、プラズマディスプレイ背面板製造プロセス・材料の開発により2002年度日本化学会・化学技術賞を受賞。


<ビジネスデザインシリーズについて>

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日本経済を支え、世界をもリードしてきた電子産業の凋落傾向は否定できず、これに代替する新産業の興隆、これの萌芽となるベンチャー企業の勃興も期待値からは、遠い状況にあります。このため、日本は経済・産業の視点からも大きな転換を余儀なくされ、まさに、産業・ビジネスをグローバルに設計(デザイン)し直す時を迎えています。

元シャープ常務・京都大学デザイン学ユニット特任教授の貫井孝氏プロデュースの本シリーズでは、産業界の一線で活動している、または実績のある企業人を招き、ビジネス現場の実態、抱えているビジネス課題、その突破口、戦略、そのための人材論などアクチュアルな講演をいただきます。これをもとに、産・官・学の参加者が、質疑、試論を交わし、ビジネス価値、ビジネスモデルを創造する思考起点となることを期待しています。

国の経済活動の中枢を担う「産業・企業・グローバルビジネス」という切り口から、様々な分野・バリューチェーンにおける解決課題の認識と方向性、それを可能とするイノベ―ティブな人材要件などを語り合い、それぞれの立場の人々のモチベーションを高めるとともに、「これから」のビジネスイノベーションに繋がる一歩とすることを目指します。



◆貫井 孝  Profile◆

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京都大学工学部卒業。シャープ(株)中央研究所を皮切りに、同社電化システム事業副本部長、生産技術開発推進本部長、取締役IC事業本部長等を歴任。平成22年より同社常務執行役員生産技術統轄。同社顧問を経て、平成25年12月より京都大学デザイン学ユニット特任教授