2019/10/03

「ベルリンから見た欧州:壁崩壊30年後のドイツの現状と課題」

「政策デザインシリーズ vol.3」  2019年11月13日(水)17:30~

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「ベルリンから見た欧州:壁崩壊30年後のドイツの現状と課題」

講師:三澤 康 氏 (在ドイツ日本国大使館 公使

国の中枢で活躍する方々を招いて、いま話題の政策テーマの立案の背景、プロセス、目指すべきところ等についてご講演いただき、参加者を交えた意見交換を行う政策デザインシリーズvol.3を開催いたします。今回は、在ドイツ日本国大使館の三澤公使をお招きし、ドイツの今を政治・経済の面から具体的な事例を交えてご紹介頂きます。皆様のご参加をお待ちしております。

【講演概要】
ベルリンの壁崩壊後ちょうど30年が経過した現在、ドイツではメルケル長期政権が続いています。しかし、つい数年前までは、欧州で「独り勝ち」と言われて安定と繁栄を謳歌してきたドイツも、2015年の大量の難民流入、欧州内でのナショナリズムの胎動、迫りくるBrexit、不安定な中東・湾岸情勢、トランプ米政権との微妙な関係、米中経済摩擦などの影響もあり、政治・経済両面で厳しい試練に直面しています。
この講演では、欧州統合を推進することで統一を実現したドイツが、その約30年後の現在、いかなる課題に直面しているか、講演者自身のドイツ語圏での勤務・生活経験を踏まえて、日本の現状との比較も交えつつお伝えします。また、ベルリンや、旧東ドイツ地域の現状と特徴的な取り組みについても紹介します。
なお、ドイツと日本は歴史的にパラレルな経験が多く、現在も産業構造、人材面での強み、法制度面などで類似性があります。また、少子高齢化、デジタル革命への対応、エネルギー問題等直面する課題も似ています。しかし、地理的な環境、人の性格、主要政策の方向性などでは正反対な面もあります。日本とは似て非なるドイツを知ることで、日本での取り組みの参考になればと思います。


日時:2019年11月13日(水) 開始時間:17時30分(19時頃から懇話会・有料)

場所:京都リサーチパーク(KRP) 4号館2階 ルーム1

対象:京都大学教員・学生、京都大学デザインイノベーションコンソーシアム会員、一部招待者

定員:40名程度

参加費:無料(懇話会3,000円)※お申込み後の懇話会のキャンセルは、開催日1週間前までに事務局へご連絡ください。

申込締切り:2019年11月1日(金) ※申込締切を延長しました。
      2019年11月11日(月)

申込み:★ご好評につき、申込受付は終了いたしました。

主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム / 京都大学デザインイノベーションコンソーシアム

問合せ先:
京都大学デザインイノベーションコンソーシアム 事務局
公益財団法人京都高度技術研究所 内 担当:澤本
mail: info_at_designinnovation.jp (注:_at_を@に変更してください) 電話:075-323-7073


◎フォーラムの様子は写真・動画撮影を行い、京都大学デザインイノベーションコンソーシアムおよび京都大学デザインスクールの広報物やウェブ等に掲載させていただくことがありますのでご了承ください。問題がある場合は、恐れ入りますが事務局までご連絡ください。


講演者ご紹介:
三澤 康(みさわ やすし) 在ドイツ日本国大使館 公使
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プロフィール:

1985年 3月 京都大学法学部 卒業
1985年 4月 外務省入省
1986年 9月-1988年 7月 ドイツ・フライブルグ大学留学
1988年 8月-2000年 1月 在オーストリア大使館 三等書記官
1995年10月-1998年 3月 在インドネシア大使館 一等書記官
1998年 3月-2000年 9月 在ドイツ大使館 一等書記官
2003年 3月-2005年 9月 外務省アジア大洋州局 大洋州課長
2005年 9月-2008年 7月 在カナダ大使館 参事官
2008年 8月-2009年 9月 外務省経済局 政策課長
2009年 9月-2011年 7月 内閣官房副長官補室 参事官
2011年 7月-2012年 9月 外務省官房 情報通信課長
2012年 9月-2014年 7月 在ドイツ大使館 公使(政務班長)
2014年 7月-2015年 7月 外務省中東アフリカ局 参事官
2015年 7月-2017年 9月 在ホノルル総領事
2017年 9月- 在ドイツ大使館 公使(次席)


政策デザインシリーズについて

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1990年代から、日本において本格的な産学連携施策が実施されてきました。その間、国立大学法人の設立、知財の管理体制、兼業に関わる制度設計等、日本の制度改革は格段に進んできました。しかしながら、いまだ日本が目指すべきモデルが組成されるに至っていません。京都大学デザインイノベーションコンソーシアムでは、日本の新たな産学連携モデルとして、デザインスクールと産業界をつなぐ中間組織体を志向しています。日本の大学風土、企業文化、また個人の価値観により醸成された産学連携のあり方をどのようにデザインできるか、試行的に実践しながら理論化、論文化を目指したいと思っています。また日本では、多くの政策が実施されてきましたが、それらの政策の評価指標が明確に確立していないという課題も抱えています。京都大学デザインイノベーションコンソーシアムから、様々な政策提言(政策デザイン)が発信されるような活動が興ることを期待しています。


◆木村 千恵子 / Chieko Kimura

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大阪市立大学大学院博士課程修了、博士(創造都市)。京都大学デザイン学リーディング大学院特命教授。国立研究開発法人科学技術振興機構 地域イノベーション拠点推進部COIグループ 戦略ディレクター。文部科学省・経済産業省審議会部会委員等。