2014/08/18

「ユビキタス社会の要、端末ディスプレーの世界展開はいかにして成し得たか-開発、事業化、グローバルビジネスを振り返る-」

「ビジネスデザインシリーズ」vol.2
10月23日(木)17:30~

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「ユビキタス社会の要、端末ディスプレーの世界展開はいかにして成し得たか-開発、事業化、グローバルビジネスを振り返る-」

講師: 村松 哲郎(大阪大学産業科学研究所 特任教授/ 元シャープ株式会社執行役員・本部長)

人々は、何時でもどこでも情報端末を使いこなし、グローバルにコミュニケーションできる時代の中にいる。それを可能にした重要要素は、中小型(モバイル)液晶ディスプレーの進展である。さて、モバイル液晶はいかにして世界市場に広められたのか。
講演者らは、21世紀の幕開けにあたり、次代を大胆に予測し、ユビキタス社会は益々進化し、人々の生活を主導するという仮説をたて、「繋ぎたい、繋がる。液晶は心の窓」とするビジョンを描いた。そのビジョン実現にあたり、様々な観点から施策を練った。

・ライフラインからエンターテインメントまで、携帯電話/携帯端末の普及の波に乗せるにはどうするか、普及活動・拡販・ビジネス戦略
・国、地域の文化や歴史の差、国民性を知り、必要な機能を抽出。果たしてそれは実現できるのか、足りないものは何か、どう補充するか、その精査と新規技術戦略 
・次に、市場規模推移、然るべき価格トレンドの予測。それに基づく、必要な生産規模と製造コストの試算。そして、これらを管理・運営・実践できる営業、開発、設計、調達、生産、配荷、品質サポート体制など、バリューチェーンの構築と実行

これらの過程で直面した課題、そしてそれを如何に乗り越えながらビジネスに仕立て上げたか、順風と逆風の中で中核として活動してきた講演者の生の声をお届けします。講演者の実体験をもとに「これからのユビキタス社会」、ビジネス最前線で活躍する「真のグローバル人材」の要件などについて議論しましょう。


日時:2014年10月23日(木) 開始時間;17時30分 (19時頃から懇話会)
場所:京都大学デザインイノベーション拠点(KRP9号館5階)
対象:デザインイノベーションコンソーシアム会員、京都大学教員・学生、一部招待者
定員:40名程度
参加費:無料 (懇話会・1000円)
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム / デザインイノベーションコンソーシアム

申込:★ご好評につき、申込受付は終了いたしました。
締切:2014年10月15日(水)

問合せ:デザインイノベーションコンソーシアム 事務局 
     京都リサーチパーク(株) 山口
     mail: info_at_designinnovation.jp (注 : 「_at_」を@に変更してください)
     電話:075-315-8522


講演者ご紹介: 村松 哲郎(むらまつ てつろう) 大阪大学 産業科学研究所 特任教授

プロフィール:大阪大学大学院基礎工学研究科卒業。シャープ(株)中央研究所を皮切りに、同社生産技術研究所長、モバイル液晶事業本部・要素技術開発センター所長、ディスプレイ技術開発本部長を経て、平成17年モバイル液晶事業統轄取締役、平成18年シャープエレクトロニクスヨーロッパGmbH会長。平成19年よりソーラーシステム事業本部/開発本部執行役員本部長等々を歴任後、平成24年同社退職。平成26年より大阪大学産業科学研究所特任教授。工学博士。


<ビジネスデザインシリーズについて>

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日本経済を支え、世界をもリードしてきた電子産業の凋落傾向は否定できず、これに代替する新産業の興隆、これの萌芽となるベンチャー企業の勃興も期待値からは、遠い状況にあります。このため、日本は経済・産業の視点からも大きな転換を余儀なくされ、まさに、産業・ビジネスをグローバルに設計(デザイン)し直す時を迎えています。

元シャープ常務・京都大学デザイン学ユニット特任教授の貫井孝氏プロデュースの本シリーズでは、産業界の一線で活動している、または実績のある企業人を招き、ビジネス現場の実態、抱えているビジネス課題、その突破口、戦略、そのための人材論などアクチュアルな講演をいただきます。これをもとに、産・官・学の参加者が、質疑、試論を交わし、ビジネス価値、ビジネスモデルを創造する思考起点となることを期待しています。

国の経済活動の中枢を担う「産業・企業・グローバルビジネス」という切り口から、様々な分野・バリューチェーンにおける解決課題の認識と方向性、それを可能とするイノベ―ティブな人材要件などを語り合い、それぞれの立場の人々のモチベーションを高めるとともに、「これから」のビジネスイノベーションに繋がる一歩とすることを目指します。


◆貫井 孝  Profile◆

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京都大学工学部卒業。シャープ(株)中央研究所を皮切りに、同社電化システム事業副本部長、生産技術開発推進本部長、取締役IC事業本部長等を歴任。平成22年より同社常務執行役員生産技術統轄。同社顧問を経て、平成25年12月より京都大学デザイン学ユニット特任教授。