Professional Design Camp+ 006
シナリオプランニングで未来を描く
労働人口の未来を予測する
~AIは人手不足を救って余らす!?~
プロフェッショナルデザインキャンプは、参加者同士の共創を通じて、未来に求められる新たな価値を生み出し、そのプロセスを学び合う場です。様々な企業から集う参加者でチームを組み、共通のテーマのもとで、2日間で新たな価値の創出を試みていただきます。
今回は、「シナリオ・プラン二ング」という手法を活用し、労働人口の未来について、将来起こり得る複数の未来シナリオを探求し、未来の課題の発掘することで、誰も予測できない未来に対する適応力を高める方法を学んでいただきます。
また、未来に対する適応力を高める方法だけでなく、異業種の企業間でのコラボレーションのファーストステップとしていただくことを目指します。
テーマの概要
シナリオプランニングで未来を予測する方法を学ぶ題材として、今回は多くの業界で共有されている課題である、人手不足の問題とAIやロボット活用をはじめとするAI・自動化技術を取り上げます。
少子高齢化の進行により、人手不足の問題は今日の日本社会における深刻な課題となっています。政府統計によると、生産年齢人口は1995年(8,726万人)をピークに減少し、2019年には7,545万人となりました。これに伴って女性や高齢者の就業率の向上、外国人労働者の増加など、人手不足を補う動きが起こってきています。AIやロボット、自動運転等のAI・自動化技術による生産性の向上もまた、人手不足を解消するための手段として期待されています。
AI・自動化技術に関しては業界と企業規模により、抱える課題は異なります。製造業ではロボット等の自動化設備が中規模以上の企業で古くから一般的に使用されていますが、最近では小規模の企業も自動化設備を生産に活用し始めました。運輸業や建設業では自動運転トラックやAI技術搭載の建機が大手企業を中心に少しづつ普及し始めています。農業や漁業といった一次産業ではAI・自動化技術の普及にはまだ時間がかかりそうですが、AIによって熟練者の暗黙知を見える化して後継者に伝える試みも始まりました。その一方で、金融業界ではフィンテックの普及による余剰人員の問題が顕在化してきています。つまり、AI技術によって人手不足の解消が期待される一方で、AI技術が人の仕事を奪い人余りにつながる可能性もあります。
今回のプロフェッショナルデザインキャンプでは、専門家から現在顕在化している課題や新たなソリューションの動向を聞き、様々な企業からの参加者の知見をもとにして、シナリオプランニングを行います。この一見矛盾した状況に対して我々はどういう方向へ舵を切ることになるのか、起こりうる未来の方向性を考えましょう。
講 師
河原 大輔 氏(京都大学大学院情報学研究科 准教授)
久本 憲夫 氏(京都大学大学院経済学研究科 教授)
開催概要
日程:2019年12月9日(月)~10日(火)
会場:京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールⅠ(京都市左京区吉田本町)
想定する参加者:
一定の業務経験を有する若手(入社5~15年)以上の方で、以下の何れかに該当する方
・イノベーションに意欲がある
・異業種とのコラボレーションに関心がある
※各社2名以上でのご参加をおすすめいたします。
定員:30名程度
参加費:
<正会員 A・E 100,000円>
<正会員 B 200,000円>
<非会員 300,000円>
※宿泊費は含まれておりません
申込〆切:2019年11月8日(金) 申込〆切を延長しました
2019年11月22日(金)
主催:京都大学デザインイノベーションコンソーシアム
後援:京都大学デザイン学リーディング大学院
▶カリキュラムは詳細ページ、またはパンフレットをご覧ください。
https://designinnovation.jp/program/professional-design-camp/pdc06.html
パンフレットのダウンロードはこちらから
お問合せ先
京都大学デザインイノベーションコンソーシアム 事務局
公益財団法人京都高度技術研究所内 担当:澤本
mail: info_at_designinnovation.jp (注:_at_を@に変更してください)
電話:075-323-7073